無限の光のループ

ロンドンのウェストミンスターにあるアーティストのティム・モーガンの彫刻作品は、DURAN®ガラスロッドで光を取り込んでいます。

ロンドンのウエストエンドを散策すると、名所や史跡巡りを楽しむことができます。ピカデリー・サーカス、オックスフォード・ストリートやソーホーは、数えきれないほどの見どころがあります。2010年からは、ウェストミンスター区に野外アートギャラリーがオープンしました。2012年の夏季オリンピックとエリザベス女王生誕85周年と即位60周年を祝うセレモニーを前に始まった「彫刻の街」展では、ウェストミンスター市内の広場や公園に数十点の現代彫刻が展示されています。作品は定期的に交換され、人気の高さから、都市計画担当者はプロジェクトの無期限の延長を決定しました。

このパブリックギャラリーの彫刻の一つが、ティム・モーガンの「オーロラ」です。それまでにSCHOTTが同氏の彫刻にガラスを提供してきたこともあり、支援を求められました。「SCHOTTとは常に良い関係を築いており、SCHOTTの製品は最高の品質を誇っています。」

ロンドンにあるティム・モーガンの彫刻「オーロラ」
ティム・モーガン「オーロラ」の近景

彫刻には何千本ものカットガラスのロッドが埋め込まれています。

「オーロラ」は、モーガンがこれまでに制作した一枚板の彫刻の中でも最大級の大きさです。高さ3メートル、重さ1トン弱もある彫刻は圧巻です。「オーロラ」は、モーガンの彫刻の特徴である優美で複雑な工学技術を駆使した代表的な作品です。軟鋼を圧延、溶接、塗装した2本のベルトで構成されています。引き締まった巻回状のフォルムと、明るく遊び心のある鮮やかなイエローの絵の具が絶妙なバランスを生み出しています。ベルトが剥離した部分には、サッカー場20面分以上の長さを持つ数千本のカットガラスのロッドが埋め尽くされています。ガラスロッドは太陽、建物、交通からの外光を取り込み、明るい目を引く細長い形に集光します。彫刻の表情は、特に環境に左右され、時間の経過とともに変化します。

ティム・モーガン作「オーロラ」(英国、ロンドン)

スチールベルトの間の空間には、何千本ものカットガラスのロッドが埋め込まれています。

ティム・モーガン作「オーロラ」(英国、ロンドン)

プラスチック製の「オーロラ」は、鮮やかな黄色に塗装された圧延鋼材のベルト2本で構成されています。

円形のフォルムは、その工学的技術をさりげなくアピールしています。また、ギリシャの無限大のシンボルや、蛇が自分の尾を食べる元々のエジプトのモチーフなど、共通の文化的シンボルも示唆しています。さらに、この作品は、ちょっとした目の錯覚を引き起こします。それは一本のベルトが、多くの鑑賞者には二本に見えることです。「キャベンディッシュ・スクエアの半自然的な環境に置かれたこの彫刻は、スチールとガラスのシンプルなフォルムと、自然のフラクタルな複雑さがコントラストを成しています」とモーガンは言います。SCHOTT DURAN®は、照明や研究所の幅広い用途に使用されているガラスと同じものです。「その特殊な光学的品質と耐久性は、この芸術的な屋外プロジェクトに理想的でした」とSCHOTT UKの地域セールスマネージャー、クラース・ローエルフセマは述べています。

DURAN®はDWK Life Sciences GmbHの登録商標です。

2020年4月27日

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