製薬業界向けの先進的なソリューション - SCHOTTが医薬品事業部の前年度の成功を報告し、さらなる成長への道筋を提示
2022年1月19日, マインツ, ドイツ
- 新型コロナワクチン50億本分のバイアルを納品
- 需要増に対応するための中国での大規模な投資
- 大手製薬会社とのパートナーシップと、価値の高い医薬品包装容器ソリューションおよびサービスにより、次世代医薬品の安全な供給を支援
包装および納品ソリューションは、すべての医薬品と切り離すことのできないものです。なぜなら、それらは規制当局の承認プロセスを一緒に通過するためです。多くの製薬会社は、医薬品のライフサイクルを延長する手段の一つとして、様々な包装容器ソリューションを活用しています。例えば、ある医薬品がバイアル瓶に入った状態で市場に出た後、投与しやすいようにプレフィル用シリンジに入れて保管されることがあります。また、ガラスまたはポリマーという、適切な包装材の選択も重要です。「mRNAベースの製剤のような新しいカテゴリーの医薬品が市場に出回る中、個々のニーズに合ったソリューションを見つけられるよう、当社は幅広い包装システムを揃えた総合的なアプローチを提供しています。その中には、ガラスとポリマーの両方のオプションが含まれています」と、ライゼは説明します。
SCHOTTは包括的な分析結果をまとめ、常に新しい包装ソリューションを開発することで、製薬会社が最善の意思決定を下すことができるよう支援しています。例えば、SCHOTTの最新製品であるEVERIC® care バイアルは、バイアル内側に疎水性コーティングが施されており、生物製剤のような高感度の薬剤を保護します。
無菌製剤の生産能力を増強、大規模な増設を予定
このような高価値のソリューションに対する市場の需要が着実に高まっていることから、SCHOTTは2021年に米国において、滅菌済みですぐに使用できるガラス製バイアルの生産能力を3倍に増強しました。さらに、スイスではプレフィル用ガラスシリンジの生産能力を50%増強し、需要の高い医薬品納品システムの供給を強化しました。2022年春、ドイツにプレフィラブル高品質ポリマーシリンジの最先端の生産拠点が誕生します。
またSCHOTTは、世界16か所の工場で構成される生産ネットワークに、さらにモジュールを追加する予定です。最近中国では、生産能力を3倍に増強する新モジュールの建設に着手しました。2022年末には、数千万ユーロの費用をかけたこのプロジェクトが完了する予定です。
産業の成長を加速
世界最大のワクチンメーカーであるSerum Institute of Indiaとの合弁事業のように、SCHOTTは大手製薬会社と緊密で長期的な関係を結び、継続的に新たなパートナーシップを確立しています。ライゼは、「当社は業界の鼓動を感じながら、包装容器や医薬品の納品ソリューションの供給を確保する機会を促し、緊密な連携によって業界に新たな基準を打ち立てています」と説明します。
パイオニア精神。責任ある行動。連携。
上記は、特殊ガラスをベースとしたハイテク素材メーカー、SCHOTTを特徴づけるキーワードです。創業者のオットー・ショットは、特殊ガラスの発明者とされ、業界全体を牽引するパイオニアとなりました。
常に新しい市場と用途を開拓するパイオニア精神と情熱。これこそが、130年以上にわたりガラスに情熱を注ぐSCHOTTの従業員を駆り立ててきた精神です。SCHOTTは世界34か国で展開し、 ヘルスケア、家電・リビング、家電製品、半導体・データ通信、光学、産業・エネルギー、自動車、天文・航空宇宙などの様々なハイテク産業において、高い技術力を持つパートナーとして活躍しています。
2021年度には17,300人の従業員を擁し、25億ユーロの売上高を計上しました。最高のチームと最高のデジタルツールに支えられ、グループは今後も成長を続けていきます。SCHOTT AGは、ドイツで最も古い財団の一つであるカール・ツァイス財団が所有しています。同財団は、グループの配当金を科学の振興に役立てています。SCHOTTは財団が運営する企業として、従業員、社会、環境に対する責任をそのDNAに深く刻み込んでいます。その目標は、2030年までにクライメイト ニュートラルな企業になることです。
Joana Kornblum
広報マネージャー