カーエアコン電動コンプレッサー用気密端子
CompRite® カーエアコン電動コンプレッサー用気密端子は、冷媒のリークを防ぎ、過酷な動作条件下でも気密性を維持するように設計されています。ショットの信頼性の高いガラスと金属の気密端子は、コンプレッサーの機能と信頼性の確保に役立ちます。標準品からフルカスタム設計まで
材料、特性、技術を適切に組み合わせることで、現在および将来の課題に対処できる最適設計の気密端子を実現します。ショットは、自動車業界とコンプレッサー技術における数十年にわたる専門知識を活かし、お客様の多様なニーズに合わせたカスタム設計の電動コンプレッサー用気密端子を開発・製造しています。
主な利点
どのような要件であっても、ショットは大量生産時でも安定した品質を提供します。ショットの気密端子は、お客様の仕様に基づいて最適化されており、高出力、高電圧、高電流への対応、高耐圧性など、電動コンプレッサー設計における新たな課題にも対応できます。
大電力容量
大容量冷媒吐出用/ バッテリーなどの電子機器や車室空間の冷却用
高耐電圧設計
800 V以上（急速充電用）
高電流設計
30～150 A (48 Vシステム用)
耐圧力設計
20 MPa (CO2冷媒用)
設計例
特性
- 絶縁抵抗：1000 MΩ以上（DC 500 V）
- アイレット表面粗さ：Ra 1.6、Rz 12.5
- 使用可能な冷媒：R134、R1234、R744（CO2）など
専門知識と生産拠点
ショットは、カーエアコン電動コンプレッサー用気密端子の開発・製造のリーディングカンパニーであり、国際的に競争力のある生産拠点を有しています。これにより、お客様のさらなる成功の実現をサポートします。自動車に関する専門知識
ショットは、数十年にわたり自動車業界の信頼できるパートナーとして、幅広い用途に合わせた製品を提供しています。CompRite® コンプレッサー用気密端子は、自動車部品における豊富な経験から得た専門知識を活かして設計・製造されています。- 自動車業界における50年以上の経験
- 大量生産実績があり、優れた品質を誇るリーディングサプライヤー
電動コンプレッサー用気密端子の高度な専門知識
ショットのCompRite®は、信頼のブランドとして、以下のような実績を誇ります。- 電動コンプレッサー用気密端子市場においてシェアNo.1（2023年）：主要な電動コンプレッサーメーカーのリーディングサプライヤー。
- 総生産数No.1：生産数、年間1000万個以上。
- 10年以上の経験：電動コンプレッサー用気密端子の設計、開発、製造における幅広い専門知識を保有。
安定供給体制とグローバルなカスタマーサポート
IATF 16949（QS 9000/VDA 6.1）認証を取得した2つの生産拠点により、ショットは試作品から大量生産まで世界規模で安定した供給を確保しています。さらに、当社の2つの開発拠点と世界各地の営業所では、タイムリーなカスタマーサポートと技術サポートを提供しています。
厳選された材料
電動コンプレッサー用気密端子やEVカーエアコン用コンプレッサーの課題を克服する上で、材料は重要な鍵となります。ショットは、お客様のニーズをサポートするため、絶縁に最適な材料を選択し、アイレット形状とピン設計を最適化することで、最適な性能を実現する気密端子を提供しています。材料
- ピン：Fe-Cr、Cr-Cu、銅芯Fe-Cr
- アイレット 鉄
- ガラス：ソーダバリウム
- 絶縁材料：ガラス、ゴム、セラミック
ショットの技術ノウハウ
お客様の用途に合わせ最適化されたCompRite®の設計には、効率的な動作と一貫した品質を確保するため、当社の専門知識と技術を活用しています。
シミュレーション技術
R744（CO2）はエアコン用冷媒として最も環境に優しい冷媒ですが、その使用には最大20 MPaという極めて高い圧力に耐えられるガラスと金属の封止が必要となります。ショットの高度なシミュレーション技術により、これらの高圧に対応する堅牢で最適化された設計を提供することができます。このシミュレーション技術は、R134やR1234などの標準圧力冷媒を使用する設計計算にも非常に有効です。この画像は、高圧用途のアイレットを最適化するために応力シミュレーションを使用した例を示しています。
ガラスと金属の封止技術
ガラスと金属の封止におけるリーディングサプライヤーとして、ショットの専門知識とノウハウは高品質の封止を実現します。
金属とガラス材料を効果的に選択することで、耐久性と信頼性の高い封止を実現します。
CompRite® コンプレッサー用気密端子には、圧縮封止技術が用いられています。圧縮封止技術では、ガラスやリード（ピン）の熱膨張係数よりもはるかに高い熱膨張係数を持つ金属ベース（アイレット）を使用します。温度が下がる際に、金属ベースがガラスとリードを周りから締め付け、気密封止を形成します。
中島 瑞穂
コンプレッサーシール営業部 マネージャー