封止ガラスおよびソルダーガラス
封止ガラスは、燃料電池やバッテリーなどの高温環境や腐食性の高いシステムにおいて、優れた結合を形成します。 ソルダーガラスは、接合される材料に熱によるダメージを与えることなく、低温での封止を可能にします。
封止ガラス
800~1000°Cの一般的な熱処理では、封止ガラスは、金属、セラミック、またはガラスなどの異なる材料の間の気密封着や電気的絶縁性のために使用されます。ショットの多様な標準ラインナップおよび特注の封止ガラスは、様々な熱膨張係数(CTE)材料に対応しています。ショットは、封止される材料の熱膨張係数と合わせたガラスを提供できます。ショットの封止ガラスは、粉末または焼結プリフォームとしてご利用いただけます。
お客様の利点
- ガラスと金属の封止に関するの長年の経験を活かして、サンプルから大量生産までの完全な技術サポートを提供します。
- 鉛フリーのソリューションは、ほぼすべてのアプリケーションに対応しています。
- ナトリウム耐性ガラスは非常に腐食性の高いプロセスに対応可能です。
用途
- ガラスと金属の封止
- 固体酸化物形燃料電池 (SOFC) と固体酸化物形電解電池 (SOEC)
- 水素の生成と燃料電池
- フラッシュライト
- 高温センサーアプリケーション
- ナトリウム電池 (Na/S、Na/NiCl)
ソルダーガラス
フリットガラスとも呼ばれるソルダーガラスは、特に軟化点が低い(550℃以下)特殊なガラスです。ソルダーガラスは封止される素材が熱によってダメージを受けずに、ガラスと他のガラス、セラミックまたは金属との封着することができます。 応力を最小にするには、熱膨張係数(CTE)は封止相手のCTEに可能な限り近い必要があります。 ショットのソルダーガラスは、粉末または焼結プリフォームとしてご利用いただけます。
お客様の利点
- さまざまな材料の組み合わせや温度プロファイルに対応する幅広いガラスを取り揃えています。
- すべての主要な用途に対応した鉛フリーのソリューションです。
- ご要望に応じて、ガラスの新規作成やご希望の粒度への対応も可能です。
用途
- オプトエレクトロニクスパッケージ (ソルダーキャップ、レンズキャップ )
- MEMSパッケージ
- ディスプレイデバイスの封着
ソルダーガラスの種類
- ガラス状のガラス : はんだ付けの際、材料特性を維持し、「ガラス状」の状態を維持できます。
- 失透するガラス : 封止時に部分的に結晶化し、軟化温度を上昇させます。
- 複合ガラス : はんだ付け温度を低く抑えながら、非常に低い熱膨張係数を維持します。
顆粒とプリフォーム
ショットでは、封止ガラスやソルダーガラスを顆粒やプリフォームに加工します。 顆粒ガラスはガラスパウダーの粒子を造粒したものであり、有機バインダによって形状が保持されます。ガラスと金属の気密封止やその他の電子部品に使用される焼結プリフォームの素材です。
特徴
プリフォームは成形・焼結ガラス球、ディスク、ロッドなどの形状があり、スペーサーとして使用されます。 プリフォームは、直径は1mm未満から数センチまでで、カスタマイズされた幾何学的な形状とサイズをご用意しております。 また、ショットはプリフォームの重量と形状の公差を厳しく管理しています。
お客様の利点
- プリフォームは、ガラスと金属の封止に最適です。
- 標準品または特注の幾何学形状とサイズを取り揃えています。
- プリフォームの重量や形状の許容範囲は厳密に管理されています。